免震改修
(免震レトロフィット)

既存の建物を活かし、耐震性の向上をはかる。

これまで、免震の研究については、免震建物の構造評定取得、免震建物の施工、免震建物の加力実験、建築学会大会での成果発表と様々な活動を進めてまいりました。今回、近年の不況からくる設備投資の減少によって建物改修に対する関心が高くなり、諸官庁において積極的に庁舎の建物改修(耐震改修、仕上げ・設備のリニューアル)が行われるようになりました。

当社においても、建物改修についても少しでも多くの保有技術を獲得しておくことは営業的にメリットがあることだと考え、耐震改修や外壁改修の最新技術に目を向け営業的な需要に対応してきました。しかしながら、他社より有利に、建物改修に対する営業活動を行っていくためには、差別化技術が必要であり、このような状況から、大手ゼネコンでも実施例が少ない免震改修(レトロフィット)の研究に取り組むことに致しました。

最近では、庁舎を災害応急対策活動に必要な施設と捉え、免震改修によって耐震性能を向上させようとする行政の考えから、免震改修の発注は増える傾向にあり、その需要は益々高くなっていくと考えられております。

免震レトロフィットとは?

  • ・免震構法を用いた、既存建物への耐震改修
  • ・既存建物に検診装置を組み込み耐震性の向上を図る

特徴

  • ・改修工事中も建物を使用可能"居ながら工事"-移転費用の削減
  • ・外観のデザインや建物の機能を損なうことなく補強可能
  • ・建物上部をほとんど補強する必要が無く、新築免震建物と変わらない免震効果が得られる

免震改修(免震レトロフィット)適用例

レトロフィット前

レトロフィット後(中間層免震)

建物概要

建築場所 山梨県甲府市南口町6番15号
建築規模 3階建て
建築面積:336.0平方メートル
延床面積:966.0平方メートル
構造種別 鉄筋コンクリート造
(両方向ラーメン構造)