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コーポレートガバナンス 災害への対応 コンプライアンス リスクマネジメント
災害への対応
災害に対する私たちの考え
社会インフラの構築に携わる私たちは、「企業活動そのものが社会的貢献である」という認識のもとに事業を展開しています。
万一の災害発生時においては、速やかな復旧作業に貢献するために復旧関連機材等を備蓄。平成23年には、BCP(事業継続計画)を策定しました。また、各拠点との通信手段として衛星携帯電話やMCA無線機等を導入しています。
災害時の拠点となる枇杷島社屋には、発電器等の非常設備を備えるとともに、水・食料・毛布・簡易トイレ等を常備し、社員はもとより、地域住民避難場所として社屋を提供できるようにしています。
毎年9月には、大規模地震を想定した防災訓練を実施。テレビ会議システム等を使った情報のリアルタイム共有や、被災した高架橋を一時的に保持する災害用備蓄機材「軽量ベント」の組み立て訓練等を実施しています。
名工建設では、災害時の応急復旧専用機材として、200基の「軽量ベント」を愛知県・静岡県に分散配置しています。
応急復旧関連機材の備蓄について
災害発生時の復旧作業に貢献するため、復旧関連機材等を備蓄しています。
(名古屋機材センター、島田倉庫、浜松常光倉庫)
主な備蓄品
・各種鋼製仮設材
・土のう(1t袋ほか)
・ブルーシート
・水中ポンプ
・ゼネレーター
・トラック etc.
経営基盤である東海地区での地震を想定し、道路桁や鉄道高架橋を補強する軽量ベントを備蓄し迅速に復旧に対応できる体制を整えています。
備蓄量:1mベント200基、2mベント400基(組み合わせにより異なりますが最大で高架橋100箇所程の補強に対応)
東日本大震災での対応
平成23年3月11日の地震発生直後には、当社の「BCP(事業継続計画)」に基づき、本店枇杷島社屋の災害対策室及び各支店に「災害対策本部」を立ち上げ、社員及び家族の安否確認を実施致しました。同時に、テレビ会議システムにより、被災地域の東京支店をはじめ、各支店の災害状況及び施工中の現場の被災状況を確認し的確な対応を実施致しました。
また、当社では今回の災害に対して具体的にどのようなご支援や貢献ができるかについて検討するため、平成23年3月18日、災害支援検討会を立ち上げ、東北地方におけるインフラの被災状況について収集した情報を分析し、今後発生が想定されている東海・東南海地震への対応として当社が開発し、備蓄しております「軽量ベント」の活用について検討、その提供を復旧に携わる関係個所へ通知いたしました。
災害復旧への支援派遣
国土交通省と愛知県建設業協会が通常時から結んでいる、災害復旧協定に基づく要請に応え、会員企業として福島県の被災地へ災害復旧チームを派遣しました。当社の担当地区は福島県相馬市付近で、津波による冠水を24時間体制で7日連続作業により排水し、その後に自衛隊の活動ができる状態にしました。
災害復旧事例
台風8号による中央本線南木曽地区災害復旧工事
平成26年7月9日の台風8号による豪雨で、中央線南木曽・十二兼間梨子沢橋梁付近に土石流が押し寄せ、上下線2本の橋桁が流出するなどの被害が発生しました。
翌日の7月10日には現地確認、復旧作業に取り掛かり、約1ヶ月後の8月6日には運転を再開し、鉄道利用が増加するお盆前に工事を完了させることができました。
平成26年2月 雪害復旧支援について
平成26年2月7日~8日、14日~15日、関東甲信越地方は記録的大雪に見舞われました。山梨県の甲府市内では114cmの積雪量となり、多くの交通機関がストップし、物流に影響を与える等、都市機能が完全にマヒしました。
当社はJR身延線及び中央自動車道の早期復旧にむけ除雪作業を迅速に対応いたしました。
紀勢本線熊野市・有井間井戸川橋りょう災害復旧工事
平成23年9月4日の台風12号による豪雨で、井戸川に架かる紀勢本線の橋脚の一部が流失し、鉄道桁が宙吊りの状態になりました。約一ヶ月後の10月11日には、仮設橋梁による運転の再開に協力し、その後本復旧へ向けて工事を続け、平成24年3月に新しい橋脚を完成させました。
台風15号に伴う身延線災害応急復旧工事
平成23年9月21日の台風15号により、身延線全線に渡り約100ヵ所で土砂崩落等の災害が発生しました。順次運転再開ができるよう復旧工事を行い、一番被害の大きかった内船・甲斐大島間も約6ヶ月後の3月17日の運転再開に貢献しました。
紀勢本線紀伊長島・三野瀬間赤羽川B復旧工事
平成16年9月29日の台風21号による豪雨で、赤羽川に架かる紀勢本線の橋脚の一部が流失して、鉄道桁が宙吊りの状態になりました。一ヶ月後の10月27日には仮設橋梁で運転を再開し、その後本復旧に向けて工事を続け、平成17年4月に新しい橋脚を完成させました。
高山本線川上川B復旧工事
平成16年10月20日の台風23号による豪雨で、川上川に架かる高山本線の橋台裏の道床が流失して軌道が宙吊りの状態になりました。その一ヶ月後の11月18日には仮設橋梁で運転を再開しましたが、その後も本復旧に向けて工事を続け、平成17年3月に新しい橋脚、橋台を完成させました。
当社は、今後においても、災害に対する備えをすると共に、災害の発生時にはインフラ等の早期復旧をご支援させていただくことで社会に貢献してまいります。